参拝スタイル

服装

服装は基本的に自由。普段着でお遍路する人も増えています。自分に合うのはどんなスタイル?

カジュアル

ラフなスタイルで
リラックス参拝!

カジュアルな服装

金剛杖は必ず、菅笠、白衣、輪袈裟、のどれかを身に着けるといいでしょう。
周囲にお遍路さんだとわかってもらえ受け入れられやすいです。

袖なし白衣

おへんろアイテムを
ほどよくミックス!

袖なし白衣の服装

白衣・輪袈裟・金剛杖が基本の三点です。

正統派

おへんろさんを
服でも満喫!

しっかりお遍路の服装

伝統的なスタイルです。
白衣を着ると気持ちが引き締まります。

①金剛杖(こんごうづえ)

弘法大師の分身といわれていますので大切に扱いましょう。
杖に「同行二人」を書かれているのは大師と二人連れという意味です。
かつては生き倒れたお遍路の墓標の代わりに立てられたそうです。

②輪袈裟(わげさ)

首からかける略式の袈裟。

③白衣(びゃくえ)

清浄無垢な姿を現し、昔はどこで死んでも構わないという覚悟の死装束を意味したといわれます。
・道中衣(どうちゅうえ):個々人が着る白装束
・判衣(はんえ):ご宝印用の白衣
・笈摺(おいずる):袖のついていない白衣

④山谷袋(さんやぶくろ)、頭陀袋(ずだぶくろ)

経本や納経帳のほか、線香、ロウソクなど、お遍路に必要なものを入れる袋。

⑤菅笠(すげがさ)

日よけや雨具に最適です。弘法大師を表す梵字が正面になるようにかぶります。

⑥持鈴(じれい)

正式な読経では持鈴を振ります。魔除けのために杖やカバンにつけます。

⑦数珠(じゅず)、念珠(ねんじゅ)

煩悩の数108個の球が連なる真言宗用の数珠が一般的ですが、家庭の宗派のものでも大丈夫です。
数珠を持って仏様に手を合わせれば、煩悩が消滅し、功徳を得られるといわれています。

⑧手甲(てっこう)

手の甲や手首を覆う布や皮のこと。

⑨脚絆(きゃはん)

すねの部分に巻く布。

区切り飾り

その他巡礼用品の豆知識

納札(おさめふだ)

参拝の証に本堂と大師堂の二ヶ所で納めます。1枚ずつ表に住所、名前、参拝年月日、裏に願い事を書いておきます。
お接待を受けたときは名刺代わりに納札を渡しましょう。
巡礼回数によって色分けされています。
白(1~4回)、緑(5~7回)、赤(8~24回)、銀(25~49回)、金(50~99回)、錦(100回以上)

経本(きょうほん)

般若心経や各札所御本尊の真言などが書かれた、四国霊場巡拝用のものがあります。お経を覚えていても経本を手に持って読経するのが正しい作法です。

納経帳(のうきょうちょう)

参拝した証として各寺の納経所で墨書と御朱印をいただくための帳面。
回るたびに同じ納経帳を使って重ねて印をしていきます。何度も回っているお遍路さんの納経帳は御朱印で真っ赤になっています。

ライター、マッチ(着火具)

線香やロウソクの火は必ず自分で点けましょう。もらい火はその方の業や厄ももらってしまう恐れがあります。

小銭

お賽銭、御朱印用に用意しておきましょう。

服装で気を付けること

花の飾り 花の飾り

・菅笠はお参りのとき、お堂の中、僧の前でもかぶったままで構いません。靴を脱ぐ場所では笠も脱ぎましょう。

・和袈裟は食事やトイレのときは首から外sしましょう。

・金剛杖は大師が修行中に橋の下で一夜を明かしたことから、橋の上で杖を突くのは禁忌とされています。

持ち物リスト

参拝の時に必要なものなどをまとめました!

参拝の時に必要なもの

・数珠
・経本
・納経帳
・納札
・線香
・ロウソク
・ライター・マッチ(着火具)
・小銭
・クリアファイル
(パンフレットなどを入れるのに便利)

歩くときに持っていると
便利なもの

・コンパス
・笛
・虫よけ
・テーピングテープ
(まめができそうなところにあらかじめ貼っておく)
・着替え
・タオル
・薬(湿布や絆創膏も)
・ビニール袋
・スポーツドリンク
・塩(熱中症対策)
・歩きやすい靴
・5本指ソックス