#ゆるへんろってなぁに?
「#ゆるへんろ」とは、「発心の地」徳島をゆったりと1日で巡れるコースを紹介しています。
厳しい修行のイメージがある遍路ですが、
今では、健康増進や、縁結びなどの祈願、パワースポット巡り、自分を見つめるため、先祖の供養など、さまざまな目的で行われる祈りの旅になりました。
信仰や宗派も問われません。
どこからスタートしてもよいし、順番もバラバラでも大丈夫。
期限もないので無理せず、自分のペースで大丈夫です。
神聖な気持ちでお参りをして、お寺をゆっくりめぐると、
ひとつひとつ違う表情のたくさんの像、季節のお花や木々、小坊主さんの看板、カラフルな装飾、太陽が差し込むキラキラした光、澄んだ空気、線香の香り、お遍路さんのお経を読む声、雄大な自然、
五感に心地よい刺激をうけ、心も体もすっきりとリフレッシュできます。
自分に合ったスタイルを見つけて、いいお天気のお休みの日、思い立ったら、ゆるっと遍路いってみませんか?
おへんろについて知っとこ!
お遍路とは
約1200年前、弘法大師(空海)が自らの修行、そして人々を災いから救うために開いた四国八十八ヶ所のお寺を巡る旅のことです。 徳島・高知・愛媛・香川の4県にまたがる全行程はなんと約1400km。 歩いて回ると50日以上、車を利用しても10日以上必要と言われる長い道のりです。 八十八ヶ所をすべて参拝し終えると、煩悩が除かれ、八十八のご利益・功徳が得られると言われています。
徳島遍路について
徳島県は【発心の道場】(ほっしん:悟りを得ようとする心)、高知県は【修行の道場】(しゅぎょう:仏道と精神力を高める)、愛媛県は【菩提の道場】(ぼだい:煩悩を断ち切る)、香川県は【涅槃の道場】(ねはん:解脱の境地に達す)と、修行の道場に例えられています。 「お遍路に興味を持った時点からお遍路は始まる」と言われています。 思い立ったら「発心」の時です。 【発心の道場】徳島をまずはゆるっと巡ってみて、お遍路を体験してみませんか?
お遍路の心構え
<十善戒(じゅうぜんかい)>
- 不殺生(ふせっしょう)むやみに生き物を傷つけず、すべての命を大切にする。
- 不偸盗(ふちゅうとう)ものを盗まず、他人のものを大切に扱う。
- 不邪淫(ふじゃいん)ふしだらなことをしない。
- 不妄語(ふもうご)うそをつかない。真実を話す。
- 不綺語(ふきご)飾らない本当の言葉で話す。
- 不悪口(ふあっく)悪口や乱暴なことばを使わない。
- 不両舌(ふりょうぜつ)二枚舌を使わず、思いやりのあることばを使う。
- 不慳貪(ふけんどん)欲張らず、感謝の気持ちで過ごす。
- 不瞋恚(ふしんに)怒りをおさえ、心を落ち着け、にこやかに過ごす。
- 不邪見(ふじゃけん)間違った考え方は捨て、物事の本質を見る。
日常生活においても大切なことばかりですね。
おへんろの作法について
お参りに大切なものは心です。 そのため作法にこだわる必要はありませんが、 お寺は仏様がいる神聖な場所なので、敬意を払って参拝しましょう。 お遍路巡りでの参拝方法を紹介します。
お作法について
- 境内は基本的に左側通行
- 橋の上では杖をつかない
- お賽銭は投げ入れない
- トイレに輪袈裟・納経帳・数珠などは持ち込まない (白衣は大丈夫)
- お接待を受けたらお断りしない (南大師遍照金剛と3回お唱えし、納札を渡す)
読経について
正式な作法ですべてできなくても、「般若心経」と「大師宝号」南無大師遍照金剛[なむだいし へんじょうこんごう]は唱えておきたいところですが、 心をこめ、ただ手を合わせるだけでもよいのです。
納札の書き方について
- ①巡礼をした年月日
- ②住所は市区町村までの記入でよい
- ③姓名は自分の名前を記入
- ④お願い事は裏面に記入
※お接待の返礼として渡す場合は、お願い事は書かない
参拝の手順
山門で一礼
お寺に到着したら、身なりを整えて門前の左側に立ち、仏様とお大師様へ一礼します。
手水場で清める
手水場で柄杓(ひしゃく)に水を汲み、左、右の順で手を清めます。次に水を左手に溜め、口をすすいでから、柄杓を立てて残りの水で柄を洗い流します。
鐘楼で鐘をつく
鐘がつけるお寺では、参拝の前に鐘をつきます。もしつき忘れても、帰りはつかないのがマナーです。お寺によっては鐘をつけないところもあるので、確認しましょう。
本堂・大師堂でお参り
- ロウソク1本と線香3本をあげます
- 鰐口(わにぐち)を1回ならします
- 納札を納札箱に入れます
- お賽銭を賽銭箱に静かにいれます
- 読経します
手順は本堂・大師堂ともに同じです。本堂→大師堂の順にお参りするのが 一般的ですが、本堂が混んでいるときは大師堂から先にお参りしても大丈夫です。
納経所で御朱印をいただく
納経帳に墨書と御朱印をいただきます。納経料は300円です。 2回目以上のお参りの場合、納経帳を新調する必要はなく、前回の御朱印の上に重ねていただきます。
山門で一礼
身支度を整え、忘れ物がないか確認します。山門で合掌したら、お大師様に感謝の気持ちを込めて一礼し、境内を出ます。